グランドパワー 2010年7月号
M3リー/グラント中戦車



 第1特集は、「M3リー/グラント中戦車」を詳細に解説。第1次世界大戦の戦車戦術は、ドイツ軍の電撃戦によって大転換を迎えた。その時点からアメリカ軍の戦車開発の変遷を解説。アメリカ陸軍装備のT1/T2/T3/T4の各中戦車やクリスティM1919/M1928の各中戦車、そしてアメリカ中戦車の原型となったM2やT5型中戦車を詳細に多数の実車写真とともに発達史的に紹介。アメリカ陸軍内の機甲軍の発足とともに開発が開始されたM3リー/グラント中戦車は、戦闘室内部から車体各部の細部までイラストと鮮明な写真多数を交えて詳細に解説。鋳造車体のM3A1、溶接による圧延鋼板車体のM3A2、ディーゼルエンジン搭載のM3A3/M3A5等のサブタイプもその特徴を解説。派生型の戦車回収車M31や砲牽引車M33も収録。1942年代の一時期ではあったが、アメリカとイギリス軍の戦車戦力の中心であったM3リー/グラント中戦車を解説した決定版とも言える特集。60ページ。  

 第2特集は、「3tハーフトラックSd.Kfz.11」を開発から車体細部や派生型を交え収録。 これまで3tハーフトラックに関する資料は極めて少なかったが、今回は新資料により不明だった点も解明。ハンザ・ロイド社の3t級小型不整地装軌牽引車「HL kl 2」及びボルクヴァード社「HL kl 5」から発展して行く過程を紹介するとともに、Sd.Kfz.11の基本車体と砲兵型や工兵型車輌等も解説。また、輸出型と木製型車体も収録。3tハーフトラックの最新版の資料集。22ページ。

 第3特集は、「フィンランドのBT-42突撃砲(1)」。BT-7の車体に独特な形状をした砲塔を搭載したBT-42突撃砲を、現存する車体の細部写真を交えてその構造を解説。紹介されることの少なかったBT-42を知るための価値ある特集。20ページ。

 第4特集は、「原乙未生中将とその時代(5)」。今回は、第1次大戦後の軍縮が日本国内に与えた影響とともに軍用車輌開発の状況を解説。また、関東大震災と自動車の普及の関係及び火砲の運用と発達が軍用車輌開発に与えた影響についても解説。20ページ。

 巻頭カラーページは、「滝が原駐屯地創立36周年記念行事」の様子を収録。普通化教導連隊等の市街戦における対ゲリラ・コマンド作戦とともに都市型の迷彩偽装を施された89式装甲戦闘車も収録。92式地雷処理ローラー装着型74式戦車や展示された米海兵隊の爆発物処理ロボットや耐爆スーツと狙撃銃も掲載。16ページ。

判型:B5 総ページ:144 書店発売:2010年5月27日発売

                定価2,350円(税込)